引っ越していくあの子へのラブレター
春、出会いとお別れの季節。
ここ多気町ではわりに親御さんの転勤でお引越しが少ない。
だから完全に安心してた。なんか遠い世界の事のような気がしてた。
なのにとっても素敵なご家族の転勤が決まった。
キャンセル待ちしていただいてそのままお入りいただけず。
ひたすら寂しい、とういことで特別レッスン。
楽しい時間を過ごすことができました。
去年の夏、関西空港の出国ゲート。
おとうさんにおかあさん。おかあさんは年長さんくらいの女の子を抱っこして、
傍らには号泣する3年生くらいの男の子。
必死に涙をこらえたお父さんが男の子に「がんばれるよな。」って言ってるのを見て、
涙をこらえるのがやっとだった。
いや、泣いていたかもしれない。
主人の単身赴任の時の不安がぱーっと思い出されたから。
今、つらいだろうけど、きっときっと、
余りあるくらいの素敵な体験が待ってるよ。
自分がどうやって過ごすかがすべてなんだよって、
伝えられるわけもないけど、心の底から思った。
見知らぬ土地へのお引越し、
小学校の子どもたちにとっては一大イベント。
今寂しくてもきっと、あの時のお引越しもよかったかもね、
そんな風に思える日がやってくる。
あの子たちが、そしてお父さん、おかあさんが
素敵な時間を過ごせますように。