料理の力、そして言葉と人と
あっという間に新年度にはいりました。
だんだんキッチンは新年度からレッスン再開の準備をしていますが、
それに先立ち、3月に6年生とその兄弟を対象にした卒業レッスンを行いました。
オードブル風に一人一台ずつ。
コロナ禍でほぼレッスンをできていなかったので、久しぶりの子ども達。
お母さんから「○○を作ってくれたんですよ。」のご報告や、
本人の「休みの間に料理の腕も上がったで!」という申告通り、
私からのちょっとした説明のあと、レシピをみて、
「これは分担したほうがいいな。」等々。
どのクラスも自分たちでサクサク作りました。
毎年この季節は寂しくて寂しくてなのですが、
子ども達の成長を実感できるようになり、
そしてこの子達がこれからしんどいことがあっても、
乗り越えていくだけの力があることを信じることができて、
寂しいよりも、晴れ晴れとした気分で送り出すことができました。
長く通ってくれた女の子のお母さんの文章。
『昨日は長女のお料理教室最後のレッスンでした。
学校も習い事も行けない、友達にも会えなくて心が折れそうな時、
先生のお料理には何回も救われました。
お料理もデザートも買うのでなく作るという事を自然にできるようになりました。
食べることは生きること🌱子供の時代に先生に出会えて本当に良かったと思います😊✨』
ここに通ってくれる子ども達に、そしてご家族の方に支えられ、
学ばせてもらってここまでやってきました。
かわいい子ども達に、温かく見守ってくださるご家族。
人に本当に恵まれました。
その上に、これだけの言葉を綴ってもらえるなんて、
本当に幸せなことです。
そしてまた一つ、料理の力を知りました。
料理には私が気づいていない力がまだまだあるんだろうな。